DATE 2008.12. 4 NO .



 ――涙を、見た事がない。

 外見は幼子のようであっても、決して子供そのものではない。
 それでも、辛くないわけがないというのに。

『もう君しか、頼れる相手はいないんだ……』

 あの言葉には何の飾りもない。あれは紛れもない事実。
 御自分の状況を前に、去る私を前に、

 ただ、まっすぐな目で。

 未だに異国の地に立ち そんな事を想う私は、ただの――






 嬉し涙、というものもあるのですよ。
 いつか、いつの日かあなたに、知って頂けるとよいのですが。

 私の罪は 私のモノ
 勝手な言い草だとは承知の上で
 どうか心から笑えるようにと 願って やみません







≪あとがき≫
 テーマは「オリフィエル→     と    」
 アスラの勝利の少し前と……夢の中?





top